緊急事態宣言が全国に発令されて約2週間が経ちましたが、やはり医療機関の状況も色々変わってきました。
最近では、この状況で転職活動ができるのか、と言う不安を抱いている活動中の看護師さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、そんな「今」知りたい新型コロナウイルス禍における看護師の転職状況をお伝えします!
採用はどうなっている?
結果から言うと、通常通り採用活動を行っている医療機関が大半です。
ただ、そもそも4月は新年度のスタートと言う事もあり、3月末までにほぼ募集は終わっていて、充足している医療機関がほとんどです。希望の医療機関の募集がないのは単に時期的要因かもしれません。
面接は、通常通り行われいる所もあれば、5月中旬以降に時期を見送っている所などあります。ただ、感染リスク対策を実施している所がほとんどですので、施設入室前の体温測定、手の消毒、体調確認の書面チェック、入室署名などがあります。
マスク着用も必須です。
見学はほとんどの施設は中止になっているので、この点は諦めるしかないでしょうか。
面接時にマスク着用のままで良いか、一言添えるだけでも印象は変わります。そしてほぼ着用のままの面接です。余談ですが、マスクはお互い相手の表情が分からないので意外に難点です。
診療科によっては採用ストップまたは、延期
ニュースでもよく取り上げられているように、今は緊急性の高い手術以外は基本延期になっています。なので整形外科や美容系のオペ室の募集は全面的に採用をストップする医療機関が増えてきました。
どうしても貴重な医療資源・人材をコロナ患者の対応に回さざるを得ない今、致し方がないのかな、と言う状況です。
訪問看護やクリニックなどの外来業務についても、訪問件数が減っていたり、外来の縮小や閉鎖などで採用を見合わせている事業所があります。採用活動は行っていても、4月入職予定だったのが、5月に延期、更に6月に延期、になった方もいます。
正直今、働いている人でさえ給与の保証があるか分からない状態なので、コロナ禍が収まるまでは、不安定な勤務になる事を覚悟しておいたほうがいいかもしれません。
医療現場の変化
現在の新型コロナウイルス感染下において、感染管理認定看護師さんはもちろん、専門でない診療科の看護師の皆さんにも影響が出てきています。
いきなりコロナ患者のいる病棟へ異動命令が出た方もいます。看護師さんの中でも独身者・子供がいない人から優先的に回されているそうです。
このような追い込まれた状況から、退職を申し出すると、「看護師としてあり得ない!」と言われたまま聞き入れてもらえず、そのまま勤務し続けるしかない、と言うご相談も増えています。
看護師としての責任感と「もう無理!」と言う心の叫びの狭間で苦悩されている看護師さんがたくさんいらっしゃるのです。
最後に
いかがでしたか?
4月始めに比べ、希望する診療科や働き方、医療機関の種類によって大きく違ってきています。
確実にコロナに対する危機感はどこの医療機関も高まっています。今の採用方法も他の業界では進んでいる、オンライン面接に変わっていくかもしれません。今からチャンスを逃す事がないように使い方など勉強しておいてもいいかもしれませんね。
いずれによせ、看護師さんの需要がなくなる事はないので、「今、活動してもいいのかな?」と活動を控えるのではなく、今だからできる事を考え行動してみましょう。
普段なら分からない医療機関の裏側が見れる絶好の機会です!どれだけ従業員を大切にしてくれる病院なのか、じっくり見極めてみましょう。