以前、こちらの記事でも解説した通り、看護師になってまだ1年目に体調を崩したり、うつ病になってしまう人がいます。忙しくて変わりがきかない、不調になってもどうしても休みにくい、という仕事上の原因だけでなく、自分のせいだと思って頑張り過ぎてしまう看護師さんならではの原因もあると思います。
そんな経験をもつ看護師さんが次の職場を考える時に陥りやすい考え方に要注意です!
短期間に転職を繰り返す看護師のパターン
転職回数が多い人が多い看護師さんですが、特に短期間で転職を繰り返している看護師さんには、大きく分けると二つのパターンがあります。
一つ目は、好条件を求めて、次、次、やっぱりここは違う!次、と期間など関係なく転職をしている人。
二つ目は、頑張って頑張って耐えたけど体調を崩して休職、そのまま退職。次も無理をして転職先を決めたもののやはり合わずに体調を崩して退職せざるを得なかった人。
転職サポートにおいて、この二つのパターンの人は全く求めているものが違うのでより印象に残るからかもしれませんが、どちらかに該当するように思います。
一つ目の方は、単に今より条件のいい求人があるか、ないか、だけを求めている場合がほとんどで、若いうちはそれでも転職先は見つかるかもしれませんが、後で後悔する人が多いのも特徴です。
二つ目の方は、最初に頑張り過ぎて病気を発症してしまった事で、体調との兼ね合いで退職=療養しなければいけなかった方が多い傾向にあります。今回はこちらの方についてです。
次に進むには
体調を崩してしまい、最初の1年目で退職せざるを得なかった人が「もう少し頑張って続けていれば」「もっと自分が勉強していれば」と退職してしまった事を後悔している、という話を聞きます。
どうしても、自分の手技に自信が持てなかったり、経験不足を気にしてしまい、次の転職に進めない事が「続けておけば」と思ってしまうようです。
しかし、本当に続けていた方がよかったのでしょうか?もっと体調を崩して少しの休養ですまなかったかもしれません。復職すら考えられなかったかもしれません。やはり体が資本です。
経験不足であっても中途採用からでもしっかりと教育をしてくれる医療機関はありますし、もっと他の働き方だってあります。
看護師としての仕事にこだわりすぎて、また無理をして同じような職場に転職していませんか?
「看護師資格」に縛られないで
苦労をして取得した看護師資格なんだから、活かしたい、活かさないともったいない、と思うのは当然だと思います。
医療従事者の仕事はとても重要ですし、世の中に不可欠です。やはり資格のある方には、看護師として輝いてほしい、という思いはありますが、その反面、「看護師になったんだから」と無理をして看護師としての働き方に縛られる必要もないのかな、とも思います。
看護師以外でももっと自分が輝ける働き方があるかもしれません。
体調を崩してしまったり、メンタル面で不安のある看護師さんほど、「せっかく看護師資格を取ったのに!」と看護師としてキャリアを積めない自分を責めてしまいがちです。
最後に
自分が思い描いていた通りの看護師生活を送っている人もいますが、案外少数かもしれません。多くの人は、理想と現実のギャップに少なからず悩みながら、働いていらっしゃいます。看護師になってみて初めて分かる事もありますよね。
現場でバリバリ働く事以外にも看護師としての資格を活かせる仕事もあります。
看護師の資格が必要のない仕事でも立派な仕事です。「看護師になったのになんでこんな事をしているのか」と思うのではなく色んな選択肢が自分にはできる、と考えてみてはどうでしょう。
そこで初めて「やっぱり看護師がいい」と思えばまた戻れるのも看護師の強みだと思います。
ぜひ、もっと自由に働き方を選んでみてください!