看護師として働く上で、「看護師寮」を利用するか、またはあるところを希望するか、という選択を考えた事が少なからずあるのではないでしょうか？特に新人で病院勤務からスタートする人には多いと思います。
不規則な勤務体系、ハードな業務内容を考慮すると看護師寮のある施設を希望される方も多いですが、実際暮らしてみるまでは、不安ですよね。
今回は、そんな看護師寮のある病院で働く上でのメリット・デメリットをまとめました！これからの働き方を考える上で参考にしてみてくださいね。
【メリット】
1.金銭的な負担を抑えられる
2.病院まで通いやすい
3.すぐに友達ができやすい
【デメリット】
1.仕事とプライベートの区別がつきにくい
2.緊急の呼び出しなどで声がかかりやすい
3.物件が限定される
言わずもがな 看護師寮を利用するメリット
1.金銭的な負担を抑えられる
まず、寮といっても大きく分けて3パターンあります。
一つ目は、病院所有の寮のところ
二つ目は、一般のマンションを1棟借り上げているような寮のところ
三つ目は、病院が近隣不動産と契約していて、不動産会社の提案する賃貸物件を寮として利用できるところ
どのパターンかによって住みやすさは変わってきますが、いづれのところも、周辺相場より安く、敷金礼金などが病院負担だったり、関東圏特有の賃貸更新料（2年契約で更新の時は家賃一月分が必要）なども病院が負担してくれる所もあるので、かなりありがたいですよね。
また自分で借りるより、契約などの手続きも楽でとても大きなメリットと言えます。
ただどこまで負担してくれるかは、病院によってかなり違います。水光熱費まで含まれる所や完全に別、という所もあます。
また見落としがちなのが、引っ越し費用。交渉次第では引っ越し費用も負担してくれる場合もあるので確認してみましょう。
2.病院まで通いやすい
こちらも看護師寮を選ぶ大きなポイントですよね。夜勤などで不規則な勤務をしている人にとってはなおさら便利です。
勤務時間に加え、通勤時間まで長いと、なかなかリフレッシュする時間が確保出来ません。交通の弁が悪い施設ほどちゃんと看護師寮を完備していたりするので、確認してみましょう。
3.すぐに友達ができやすい
転職してすぐなど、なかなか知り合いができず不安になりますよね。そんな時、同じ寮や同じ借り上げマンションに住んでいる、というだけで仲間意識が生まれ話しやすくなったりします。先輩に相談しやすかった、という方も実際にいらっしゃいます。
そういった面を心強いと感じる人は、看護師寮を利用するのに合っているといえるでしょう。
しっかり確認してる？看護師寮を利用するデメリット
1.仕事とプライベートの区別がつきにくい
やはり一番よく聞く悩みとしては、家に帰ってきても同僚や先輩にあう事が多く、気が抜けないという声。仕事がハードなだけに仕事とプライベートで完全にオン・オフしたい！というタイプの人には辛いかもしれません。
また、敷地内や病院近隣に寮がある場合、救急車のサイレンが常に聞こえるので、働いているような錯覚になることがある、落ち着かない、友人の出入りまで管理されることもあるので彼氏を呼びにくい、と実際によく聞きます。
自分に置き換えて考えてみてくださいね。
それに比べて、一般のマンションを借り上げている寮の場合は、プライベートも確保しやすいので、一概に「無理！」と思い込まないで、どのパターンの寮か、確認してみるといいでしょう。
2.緊急の呼び出しなどで声がかかりやすい
これは、ある意味仕方ない、と割り切るしかないかもしれませんが、「通勤が楽・病院から近い」というメリットがある反面、どうしても急を要する仕事上、すぐに来れる人から声がかかります。
自分自身が誰かヘルプが必要になった時にどうするか、と考えると腑に落ちるかもしれません。
近い、という事のメリットを取り、月に何回かあるかもしれない緊急時の呼び出しは諦めるか、、、は事前に知った上で考えてみてくださいね。
3.物件・使用年齢・期間が限定される
自分で物件を選べる病院も稀にありますが、まだまだ多くは病院が借り上げている決められたマンションや敷地内に建てられている施設なので、当たり前と言えば当たり前ですが物件は限定されます。
どうしても、「この設備がないと」「お風呂とトイレは別じゃないと嫌」など、こだわりがある人は難しいかもしれません。条件にあうか確認してから決めてもいいと思います。
そして、意外に知られていませんが、入寮制限や年齢制限があったり、利用期間が決められている場合があるので、こちらもよく確認してくださいね。
まとめ
いかがでしたか？
看護師寮の設備や雰囲気は地域によってもかなり違います。
都内中心地の場合、寮がない病院もごく稀にあったりします。そういう病院は家賃補助などで対応していたりしますが、その場合所得税の対象になってしまう場合もあるので、支払い方法についてはよく確認が必要です。
また、給与面は同じでも家賃を差し引くと・・・と思わぬ落とし穴に引っかかりがちなので、メリット・デメリットを考えると共に、よくよく条件を確認してみてくださいね。
ただ、防犯上の理由から看護師寮の情報はあまりネットに掲載していない所も増えてきました。転職エージェントなどを上手に使って情報収集が必要かもしれません。
住む環境は非常に大切です。仕事内容だけでなく、住居面での支援がどうなっているかも病院を選ぶ際のポイントととしてチェックしてみてくださいね。
