どんな資格も同じですが、資格取得の為に勉強して習得した知識と、現場で必要な知識は違うものです。
ですが、新人の時は毎日「もっと勉強しないと!」「早く一人前にならないと!」という気持ちが強迫観念のようになってしまい、焦ってしまいますよね。どうやって勉強すればいいのか分からない、という悩みもよく聞きます。
今回は、そんな新人看護師さんの為に、現場で働きながら効率よく勉強する為のとっておきの方法ベスト3をお教えします!仕事だけでヘトヘトになってしまうのですから、学生の時と同じような勉強法では体が保ちませんよ。
★現場で学ぶ!効率の良い勉強法ベスト3★
1.現場で実際に携わっている症例や疑問・興味が湧いた事から調べる
2.上司、先輩看護師とコミュニケーションを密にとり問題の本質を見極める
3.隙間時間を活用する
1.現場で実際に携わっている症例や疑問・興味が湧いた事から調べる
配属された科に合わせて、受験勉強の時のように、各科目や疾患別に専門書などを見ながらポイントをチェックする、という方法を取っていないですか?
いきなり専門的になりすぎて読んでも読んでも頭に入らず、せっかくの休みの日が潰れた挙句、焦りだけが残ってしまうのが多くの人のパターンです。それでは現場のスピードについて行けなくなる以上に、自分の体も壊しかねません。
働きながら勉強するにはコツが入ります。
実際に携わっている事、日々の業務の中で疑問に思った事から勉強するのです!
毎日一番学べる現場にいるのですから、それを活用しない手はないですよね。一日の業務の中で疑問に思ったり、興味をもつ内容があれば、メモに単語だけでも書き留めていくのです。
そういった経験に基づいた疑問から解決法を導く為の勉強は脳にも定着しやすく、忘れにくいです。
まずは、日々の業務から一人一人の患者さんに興味をもち、「どうしてこの患者さんはこのような治療をしているのか」など考えてみましょう。そういう繰り返しが、一人前の看護師への近道だと思います。
2.上司、先輩看護師とコミュニケーションを密にとり問題の本質を見極める
看護師さんの中には、元々勉強するのが大好きで、看護師になってからも貪欲に勉強を続けている人もたくさんいます。ただ、勉強しているのに現場でなかなか成果が出せない人もいます。
それは、的外れの勉強をしてしまっている可能性があります。
看護師という仕事は多くの人と関わり共に患者さんの治療に取り組むのですから、チームの長が考えている課題の本質を理解していなければ成果には繋がりません。
その為に大切なのが、コミュニケーションです。
効率的に勉強するには、一人で考えるのではなく、
「このケースではどのような事が問題になりそうですか?」
「ポイントはどういう事ですか?」
と率直に聞いてみましょう。
そしてその点についてちゃんと勉強して行くのです。
その事で教えた側もきっとあなたを評価してくれるようになり、よりコミュニケーションを取りやすくなるでしょう。
このように本質を意識できるようになると、どんどん知識も増え、成果にも繋がるようになりますよ。
3.隙間時間を活用する
これは学生時代から活用していた方もいると思いますが、社会人になるとより重要になります。
看護師の皆さんは特に夜勤などで不規則な生活をしている方も多いので睡眠時間はとても大切です。睡眠時間を削ってまとめて勉強時間を作ろうとしても、なかなか続かないでしょう。
通勤の合間、昼休みの最後10分、などの時間を活用するのです。全ての隙間時間を埋めてしまう必要はありません。
ボーッとしたり、友達とメールをする時間も必要です。
ただ1日のどこの隙間時間を使うかを決めておき、メモしておいた疑問や興味を持った点について調べる時間に当ててみてください。劇的に知識が身について行くのが感じられると思います。
まとめ
いかがでしたか?
時間をかけて知識を定着化させていく事も大切ですが、働きながら効率よく学ぶには、これら3つの方法にあるように周りの環境を最大限に使う、という事です。
勉強にかけた時間=知識の量ではない
のです。
得た知識が現場で活かさなければ意味がありません。
一人前の看護師になる為に、新人の今こそ意識して取り組んでみてください。きっと成果がついてきますよ。