GO TOトラベルやGO TO イートも始まり、コロナ禍と経済の両立が始まりましたが、今後インフルエンザの流行も懸念される中、医療従事者の方々の緊張感は続いています。
緊急事態宣言が出されていた5月に比べて、看護師の求人についても動きが出てきた事は確かですが、コロナ禍前の患者数に戻っている医療機関はまだまだ少ないという事も事実です。
出来る限り感染は避けたい、必要以上に病院に行きたくない、という考えが患者側に浸透してきているのかもしれませんね。
感染への恐怖だけでなく、医療機関の収益悪化が、看護師の皆さんの「不安」に繋がっています。看護師をこのまま続けるべきか、、悩んでいる方も多いと思います。そんな方に。色々な面からみた落とし穴をご紹介します。
「看護師以外の仕事の方が楽かも」と期待している人の落とし穴
転職相談でもよくありますが、看護師としての責任の大きさや、ハードな仕事内容が辛くなり看護師を辞めたい、と思う人に多いのが、「看護師以外の仕事の方が楽なのでは」という考え方です。
確かに、命に関わる場面に出会う事はありませんが、自分が任された仕事に対する責任の重さは同じです。もっとシビアに人と比べられる事も多いです。
確かに、夜勤もなく、休日などもしっかり取れる、という意味では看護師より「楽」と言えるかもしれませんが、仕事自体が「楽」になる訳ではありません。過度に期待しすぎてしまうと、また悩むことになってしまうでしょう。
「看護師より給与は下がるよ」の落とし穴
看護師から一般職などの事務職に転職を考える時に、どうしても気になるのが給与だと思います。
病棟で夜勤もかなりの回数入っていた人からすると、確実に給与は下がると思います。ただ、精神的にも身体的にも健全な生活になった、という声も多く、この状況を求めて転職する人であれば、給与は気にならないかもしれませんね。
とはいえ、生活もありますし、一度貰っている年収を下げたくない、と思うのも当然だと思います。同僚の看護師から「給与が下がっちゃうよ、いいの?」と言われ、やはり看護師を続ける、という人ももちろんたくさんいます。
ただ、ずっと看護師より給与が低いままかというと、そうでもありません。個人の能力の差によりますが、若い時に看護師から一般職にジョブチェンジをした人が、看護師の平均年収以上の給与をもらっている、というケースもあります。
なので、給与が下がる、と決めつけて活動を始めるのではなく、もう少し自分がやりたい事を具体的に考え、何年か後の状況までシミュレーションしてみた方がいいでしょう。看護師を続けた時とは違う世界が見えるかもしれません。
「経験がないから・・・」と諦める人の落とし穴
先に書いたように看護師以外の仕事についても必ずしも看護師より給与が下がるとは言えませんが、一つ注意が必要です。
30代や40代から他職種に転職を考える場合は、看護師の経験を絡めて出来る事、を考える事です。
よく、看護師として体調を崩すほど辛いのに、「他の仕事の経験がないから無理だろう」と諦めている人がいます。
確かに一般職の仕事は経験がないかもしれませんが、看護師としての経験が大きな武器になる仕事もたくさんあります。または自分で看護師の経験から活かせる部分を探してみてください。どの仕事も基本は人間関係です。未経験の事ばかりでは決してありません。
ずっと辛いまま看護師を続けるより、他の仕事を考える事も大切です。
もう少し看護師としてやってきた仕事を棚卸ししてみるといいかもしれません。
それでも・・・いつでも戻れる看護師の強み
いかがでしたか?
コロナ禍の影響で、看護師という仕事に不安を感じ、他の仕事にしようかな、、と情報収集を始めた人も多いかもしれません。医療機関も収益が悪化すれば一般企業と同じく、ボーナスは減らされるし、人員削減もされる。
決して「安定」しているとは言えないことが分かりました。
他の職種に興味が出てきた人は、一度試してみるのもいいかもしれません。以前の記事にもありますが、「看護師になったんだから」と自分で選択肢を減らしてしまう必要もありません。
そして、合わなければまた看護師として仕事を探せばいいのです。他の職種も経験したことがある看護師さんが好まれる医療機関もあります。
看護師資格がある事で人より選択肢が多い、と思えばいいのです。
コロナ禍で様々な働き方が可能になりました。もっと看護師の資格が活かせ自分が楽しめる職場を探してみてはどうでしょう。