看護師になる前から、なってからも幾度となく
「あなたの看護観は?」と言う質問やレポート課題に悩まされてきた看護師さんは多いのではないでしょうか?
今回は、なかなか本音を聞きにくい看護師さんの「看護観」について真相に迫ります!!
本音と建前・・・看護観って持っていないとダメ?
一般的には、まだまだ献身的なイメージがあり、看護師になった立派な理由があると思われる事が多いかもしれませんが、看護師さんの生の声はと言うと、もっと現実的な物が多いですよね。
実際に、「看護観を持っている」人より「持っていない・分からない」人の方が多い、と言うアンケート結果もあります。
看護師になった理由も最近では、「手に職をつけたかったから」「安定しているから」と言った理由が上位を占めています。もちろん、小さい時からの夢だった、助けてもらった事が忘れられなかった、と言う方もいます。そんな夢を叶えた人でさえ、当初思っていた看護観を持ち続ける事は、簡単ではありません。
なのに、何かあると「あなたに看護観はないの?!」と言ってくる先輩看護師っていますよね。
「そんなのありません!」と本音では言いたくても、実際はそれらしいありふれた事を言っている、と言う人も。
『看護観』・・・言葉にできないだけ
実際は『看護観』と言う言葉のイメージに圧倒され、何か立派な事を言わないと、と思い込んでいる人が多いのかもしれません。
「患者さんに最後まで寄り添いたい」「患者さんを笑顔にしたい」「患者さんを・・・」
常に患者さんを一番に考える。
責任感が強い看護師さんだからこそ、言葉だけではなく実際に行動しないと意味がないと思い、出来ない事を簡単に『自分の看護観』として言えないだけなのかな、とも感じます。
強い意志がないと、できる仕事ではないですもんね。
『看護観』は変わっていくもの
色々な看護師さんのお話を聞いていると、皆さん何かしら働き方や希望の診療科は持っていらっしゃいます。少なくともそれらの希望も自分の看護観があるからこそ、出てくる物だと思います。
そして、その希望が経験を重ね、自分の環境の変化と共に変わっていくのと同じように、『看護観』も変わっていって当然だと思います。
「初心を忘れない」と言う意識も大切ですが、最初に持っていた『看護観』がずっと同じままである必要はありません。
いろんな経験をしたからこそ、再度「患者さんの笑顔が見たい」と言う看護観に立ち返る人もいます。
日々患者さんの為に色々と考えている事自体が立派な看護観なのです。あまり言葉に縛られず、自分が楽しく働く事が患者さんにも伝わるんだ、という意識で十分だと思います。
自分には特に看護観がなくて、、と悩んでいる人は、もっと気持ちを楽に自信を持ってくださいね。