どこにも行けなかったGWも終わり、全国の感染者数も今の所少なくなりつつありますが、医療機関はまだまだ戦場です。
第二回目の今回は、基幹病院で働く看護師さんの悲鳴をお届けします。
病室は満室・・・
covid-19患者を受け入れている都内の病院。
感染症の病床を増やすのはそう簡単にできる事ではありません。部屋だけを区切ればいい訳ではなく、空調設備なども一般病棟に影響を与えていないかの確認が必要ですし、経路の分離も考えなければ行けません。もちろん対応する医療従事者の増員も必須です。
そんな状況で最大限のベット数を作り対応していても、コロナ病棟は今も満室が続いているそうです。
経過観察になっても退院してくれない患者・・・
入院している患者さんの中には、もちろん容態が安定し、退院できるようになる方もいます。ただ、退院したからと言ってすぐに日常生活に戻れる訳ではなく、二週間の経過観察が必要になります。
その場合は、自宅に帰って隔離生活を送るか、都が用意したホテルに移動する流れになるそうなのですが、、、
退院してくれない患者さんが結構いるのだそうです!!
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まだ経過観察であるとはいえ、早く自宅に帰ってゆっくりしたくないのかな、と思うのですが、、実は色々なカラクリがあるようです。
モンスター患者の言い分・・・
これは入院している病院によっても違うかもしれませんが、お話をお伺いした看護師さんの病院では、
ネット通販やUberEatsまで利用が自由(とは言っても看護師さんが対応してくれる)なのだそうです。それに比べ、軽症者用のホテルでは、差し入れも含めたデリバリーの利用が全て禁止されているので、退院したくないのだそうです。
もう一つの言い分は
covid-19の患者は治療費や入院費がすべて公費で賄われるので実質無料。病院にいてもホテルにいてもお金がかからないんだったら、より安心できる病院がいい、と言う理由なんだそうです。
病院としてなんとか対処したくても、退院を強制する権限がない為、困っているのだそうです。
そもそもこのような事を言うモンスター患者は、外出自粛と言われていた中、銀座のクラブを飲み歩いていた人が多いそうで、そのような人に税金が使われているだけでなく、病室を必要としている重症者を受け入れられない事に、とても憤りを感じる、とおっしゃっていました。
最後に
少し前ですが、病院が満室で自宅療養していた方が急変して、亡くなったと言うニュースがありましたよね。この状況を聞いて思い出しました。
色々な面で、強制力が持てない日本。それでもお互い様の気持ちである程度成り立っていた社会ですが、今回のコロナ禍においては、そんな日本の曖昧さが通用しなくなってきたのかな、と感じます。
このようなモンスター患者は、最前線で働いている医療従事者の士気すら下げてしまうのが本当に怖いです。
「こんな患者さんになんて言えば響くのか、日々考えています」と言う看護師さん。なんだか申し訳ない気持ちになりました・・・。
自分では言いにくいけど、現場の状況を知ってほしい!という医療従事者の方は、ぜひ生の声をお寄せください。
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