何回も転職をした事がある看護師さんでさえ、退職を告げるのは毎回緊張しますよね。
法律的には14日前に言えばいい、となっていても現実は難しいもの。しっかりと退職理由を考えて望まないと思わぬ「引き止め」にあう看護師さんも多いのです。
今回は、退職したいと言っても引き止められてしまいやすい4つのパターンと、最低限考えておくべき対処法を伝授します。
パターン1:仕事内容や職場の不満をそのまま伝えて引き止められるケース
パターン2:感情に任せて退職の意思を伝え、そのまま保留にされるケース
パターン3:責任のある仕事に付いている事で引き止められるケース
パターン4:人手不足で業務が回らなくなってしまうケース
パターン1:仕事内容や職場の不満をそのまま伝えて引き止められるケース
正直に話してどうしてダメなの?と思われた方もいるかもしれません。
転職を考える方の多くは、仕事内容や職場環境に不満を持っているからだとは思いますが、それをそのまま伝えてしまうと、「改善できるようにするから、残って」と引き止められてしまい、上手く断れなくなるようです。
一時的に自分だけ残業をしなくて良くなったり、急に何日や休みが貰えたり。しかし、それって根本的な解決にはなっていないですよね。それでも病院側は改善した事を理由に、退職の意向がなかったかのように流してしまう事もあるんです。
【対処法】
本当の退職理由が職場の不満であったとしても、正直に話すのは避けたほうがいいでしょう。
そんな理由なら仕方ないな、と思ってもらえるような理由に切り替える事で、より円満に退職できますよ。
パターン2:感情に任せて退職の意思を伝え、そのまま保留にされてしまうケース
感情的になって退職の意思をその場で伝えてしまう方もいます。ただそういった場合は、往々にして最初は本気であると思ってもらえず、そのまま何ヶ月も保留にされてしまうケースがあります。
自分では、覚悟を決めて言ったつもりでも、相手には響いていないかもしれません。
【対処法】
こう言った場合は、きちんと退職願を提出し、いつまでに退職したいのかを明確に書面で残すようにしましょう。
そこから、師長や看護部長に話が進めば、正式に退職届を提出、という流れがスマートでしょう。
退職届は決められたフォーマットを用意している施設もありますので、まずは「退職願」で上司の様子を見てみましょう。
パターン3:責任のある仕事に付いている事で引き止められるケース
転職したい!と思う時期がいつ来るかは分かりません。それが自分がプリセプターや新人教育の担当者をやっている時に訪れるかもしれません。
ただ、そのような即戦力として働いている看護師さんを病院側もすぐ手放す訳はありません。
なんとか残ってもらえるように、必死の引き止めにあう、と想定しておいた方がいいでしょう。
【対処法】
それでも転職を考えるのであれば、新人が独り立ちできる時期に合わせて退職する計画を立てる事をお勧めします。
ここまで考えていますよ、と言う姿勢を見せれば病院側もあまり無理は言えないでしょう。
パターン4:人手不足で業務が回らなくなってしまうケース
人手不足で激務だから転職したいはずなのに、業務が回らなくなるのが見えていて辞められない、、この矛盾は永遠のテーマですよね。
とは言え、自分のこれからの人生を無駄にする必要はありません。
【対処法】
人手不足で困っている職場を退職する時のポイントとしては、退職希望日の半年くらい前には伝える、と言う事です。
その間になんとか新しい人を採用してもらうしかありません。
そして、できれば引き継ぎまで責任を持ってやる意志を伝えれば、病院側も動いてくれやすいでしょう。
まとめ
最悪、どうしても辞められないような状況になった場合は、労働基準監督署に相談する事も可能ですが、ほぼ円満退職にはならないので、最終手段程度に思っておいてくださいね。
やはり、同じ業界の仲間なので、今後の看護師人生の中で誰とどこで再会するか分かりません。
辛くて一刻も早く辞めたい、と言った場合もあると思いますが、まずは対処法を参考に、冷静に退職理由を考えてみてくださいね。
一度言ってしまえば、後戻りできません。引き止めにあい余計なストレスを抱える可能性もある事を考えておいた方がいいと思います。
転職したいと悩んでいる看護師さんが、円満に退職できることを願っています。
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