転職を考えている看護師さんだけでなく、現場で働いている看護師さんにとっても「ブラック病院」に対して興味を持っている方はとても多いです。
今回は、シリーズ最終回!番外編として、事例からみるブラック病院の見極め方をまとめました。最終的に「ブラック」かどうかを判断するのは、自分です。ご自身の譲れない部分、とよく比較して考えてみてくださいね。
面接の時に分かった事例・・・
では、よく面接時に不審に気づく場合が多いので実際にあった例をご紹介しましょう。
・高給与と聞いていたが、実は基本給に諸手当がすべて含まれていて、自分に関係する手当だけだと思ったよりよくなかった
・「ママナース歓迎」とあったが、夜勤もあり、特に待遇の違いがなかった
・平均残業時間や有休消化率を聞いたら、答えを濁された
・勉強会や研修は勤務時間外で設定されていた
どうでしょうか?感じ方は様々だと思いますが、面接時に求人内容と違う話をされる、という事が往々にしてあります。
特に人手不足の医療業界には、好条件を出さないとなかなか集まらない、という切実な事情があるだけに、面接を受ける側にも確かな目が必要と言えるのではないでしょうか。
自分の病院がブラックかもと思う事例・・・
次に実際に働いている方が、自分の病院がブラックかも、と気づいた事例です。
・訪問看護において、移動時間を休憩時間とカウントされていた
・手当が急に減給された
・タイムカードがなく手書きの申告書のみの為、残業時間を書きにくくサービス残業するしかない、または残業を師長の個人判断でつけたりつけなかったりさせられる
・勤務1時間前から掃除や備品のチェックなど独自のルールがある
・いまだにナースキャップを着用している
・夜勤中に仮眠を取ろうとしたらサボっているの?と思われる
・派遣の看護師が多い(正職員が定着しておらず、派遣に頼らざるえない)
・看護部長の言っていることと現場の師長が全く噛み合っていない
・師長の好き嫌いだけで、振り回される
・明らかに問題児がいるのをわかっていても見て見ぬ振りされる(結果退職者が多く、常に忙しい)
これらの事例は特に、地域によっても大きく違います。東京ではブラック病院、と認識されても他の地域だと普通、という事がまだまだ多いのです。なので一概には言えませんが、このような事例で悩んでいる看護師さんがたくさんいる、という事は・・・参考に出来るのではないでしょうか。
ナースキャップ着用という点からは、病院の体制が古いのか、こだわりが強くて着用しているのかもしれませんが、時代の流れについてきていないのが垣間見えますね。そのような環境のところは他にも、えっ!?というような事が未だにあったりしますね。
まとめ
ブラック病院についてシリーズで3回に渡ってお伝えしましたが、そもそも、どうしてブラック病院かも?と思うのかを突き詰めて考えていくと、自分の希望とのミスマッチから発展している場合が多いように思います。皆さんは、どうでしょうか?
ブラック病院かを気にし過ぎるより、自分の譲れない部分をしっかり決める、という事がブラック病院に行かないための近道になったりします。
その事でミスマッチが少なくなるからです。
後は病院からの言葉に洗脳されるのではなく、自身で情報を取りに行く事で、ブラック病院かどうか見極める事が出来るようになると思います。
ぜひ実践してみてくださいね。