つい1ヶ月前までは新型コロナウイルス感染症による影響がこんなに続くとは思っていませんでした。
3月に予定していた友達との約束も4月には出来るでしょ、気楽に延期したのがとても前に感じます。今は、いつまで続くのか、という状況ですよね。
看護師の皆さんからも、新型コロナウイルスに関連するお話が出てきました。感染症指定病院だけでなく一般の病院やクリニックに勤めている看護師さんの現状とは・・・
子供を預けられません・・・
某総合病院の看護部長より、とても悲しい話を聞きました。
保育園に通うお子さんがいらっしゃる看護師さんが、泣きながら
「看護師は感染のリスクが高いから、子供を保育園に連れてこないでほしいと言われていて、出勤できなくなるかもしれない」という報告があったそうです。
看護部長は怒りのあまり、その看護師さんに変わって保育園に連絡をしようとしたら、看護師本人に止められたと。
周りの保護者の目があるから無理に預けるのは怖いというのです。
確かに、親としては子供がいじめられたり嫌な思いをするのは避けたい。でも医療従事者としての責任もある。板挟みですよね。このような事が、現在多くの病院・クリニックで起っているリアルな声なのだと思います。
看護師さんに対する偏見
その前に、どうして保育園もそんな非常識な事を言ってしまうのでしょう。
その裏には、預けている子供の保護者の中に看護師さんに対する偏見を持っている人がいる事が考えられます。「看護師」というだけで全員が感染の可能性がある訳ではありません。
今は、誰がかかっていてもおかしくない状況。看護師さんだけがリスク、と思っている方がよっぽど怖いと思います。
もし、気になるのであれば自分の子供を預けなければいいのに、と思うのは少数派なのでしょうか。言ったもの勝ち、と思えてなりません。
逆に親が医療従事者の子供だけの保育に切り替わっている所もあります。これはこれで、困る人もいると思いますが、医療従事者の子供が預けられない、という事は決してあってはいけないと思います。
こんなに情報がすぐに伝わる世の中なのに、まだまだ偏見があるのは悲しい限りです。
様々な葛藤。違う環境の人も理解しよう
看護師さんや、保育士さんをはじめ在宅勤務が絶対出来ない人もいます。
在宅勤務が出来る人もいます。在宅勤務とはいえ、子供を預けないと仕事にならない人もいます。
しかし、在宅勤務なら子供を預けなくてもいいでしょ、と思って嫌な態度をとる人もいます。
なかなか、それぞれの立場の人が歩み寄れずお互いを非難しあっている気がします。
自分の働き方の視点だけで決めつけるのではなく、色んな環境におかれている人がいるんだ、という事をもっと考えてほしいなと最近強く思うのです。
一人一人が気をつけて、出来る事をやる。
人のことを非難する前に、まずはこれからではないでしょうか。
最後に:日本赤十字社からのメッセージ
日本赤十字社のホームページに
新型コロナウイルスの3つの顔を知ろう!~負のスパイラルを断ち切るために~
という記事が掲載されています。ぜひ一度ご覧頂きたいのですが、まさに今の状況だと思います。
新型コロナウイルスに感染しないようにするだけではなく、自分が負のスパイラルの一つにならないようにする事もとても大切だと思います。
偏見から看護師さんが働きにくくなる事がないように、心から願うばかりです。