患者さんを元気にする為に日々奮闘している看護師の皆さん。元気に退院する姿をみると、看護師としてのやり甲斐を感じる事も多いと思います。
ただ、自分が病気になった時には、休みにくくて我慢してしまう、という方が多いです。
新人看護師の方は特に、「先輩看護師の目」を気にしてなかなか言えない、という悩みもよく聞きます。今回はいつも患者さんを元気にする側の看護師さん自身がなりやすい病気についてまとめました。
【看護師さんがなりやすい病気 ベスト3】
1.うつ病や不眠症などの精神疾患
2.胃潰瘍&十二指腸潰瘍
3.乳がん
1.うつ病や不眠症などの精神疾患
病気で長期休暇をとった看護師の3分の1は「うつ病」や「不眠症」などメンタルに関わる病気だったそうです。やはり日頃から「インシデント(医療ミス)」を起こさないように、神経をすり減らしているからという事は容易に想像できますよね。
また夜勤など不規則な生活により、不眠症などの睡眠障害になってしまう人が多いのも納得。
両方とも過剰な精神的ストレスが原因になって引き起こされます。
症状の差はあると思いますが、多くの看護師さんが一度は発症を心配した事があるのではないでしょうか。
ただ、一般的な企業とは違い、看護師さん自身もメンタルヘルスについての勉強をしているので、職場の理解は得られやすい、復帰しやすい、という事は少なからずあるようです。
2.胃潰瘍&十二指腸潰瘍
こちらもストレス絡みですね。
ストレスで自律神経が乱れる事で胃の粘膜が低下し潰瘍になりやすくなるのは、看護師の皆さんならご存知だと思いますが、
「ストレスで胃が痛いだけだから」と胃薬を飲んで放置してしまうパターンが多いと言われています。
悪化してしまえば、手術も必要になりもっと大変な事になります。異変を感じたらまず検査を受ける事をぜひ心掛けてくださいね。
3.乳がん
ハーバード大学の研究によると、日勤だけの看護師に比べて日勤と夜勤を交代で行なう看護師は「乳がんのリスク」が1.8倍ほど高く、夜勤専従の看護師は2.9倍になることが判明しています。
このリスクを減らす為には「脳内でのメラトニンの分泌を促して、質の良い睡眠を心がけること」だそうです。
夜勤明けは、特に太陽の光をよく浴び、セロトニンの分泌を促し、メラトニンの分泌を増やすように心がけてみてください。またバランスの取れた食事も当たり前ですが、重要とされています。
今や”ガン”は治る病気です。こちらも定期的な検査が重要ということですね。
まとめ
いかがでしたか?
この結果に「確かに」「やっぱりなりやすいよね」と思ったかもしれませんが「他人事」と捉えない事が何より大切です。
普段全く辛そうな面を見せない看護師さんのプロ意識には脱帽ですが、無理をして隠していると治療に時間がかかってしまう危険性があります。
他の人に移してしまう危険性もあります。
どうしても休んだ際に誰に迷惑がかかるか、という事を気にしてしまいますが、自分の体が健康である事が一番大事。日頃からの体調管理には妥協せず、体からのSOSには、きっちりと耳を傾けるようにしてくださいね。