人の命を預かる看護師の仕事は、患者の安全確保・リスクヘッジが最優先です。入院設備や救急外来、集中治療室のある病院の看護師は、日勤や夜勤をはじめ複雑なシフトによって働いていらっしゃいます。
今回は、シフトが気になる看護師さんとシフトを作る側、両方から看護師世界を見てみましょう。
看護師シフトあるある
365日24時間、どこかで必ず稼働している病院。看護師さんの多くはシフト制により勤務日が決められていると思います。特に、予定がある月のシフト発表日はドキドキしてしまう、そんな経験ありませんか?
やはりシフト発表日にみんなが気にする事は
「希望が通っているか」だと思います。
そんなシフトあるあるをまとめてみました!
・シフトが出た瞬間に、まず「誰と夜勤か」を確かめる。それが苦手な人だったり、新人だったりすると気が重い。
・日勤⇒深夜がだけでなく、深夜⇒準夜まであると最悪・・・。
・シフト制なのに、大型連休に連休が取れたら、なぜか同僚から避難の目を浴びる。
・月をまたぐ週に、シャレにならない連勤がたまにある。
・たまの連休は嬉しいけど、ほかで6連勤とかのしわ寄せがある。
・子供のいる人は日勤が多く、独身だと土日や夜勤が多い気がする。
・シフトを組む師長や部長にはみんな腰が低い。
・シフトには逆らえない
よく聞く看護師シフトあるある、皆さんの職場はどうですか?
女性が多い職場ならではの、不公平感もどうしてもあるようですね。
作る側も大変!看護師の勤務には決まりがいっぱい
代表的な規定に、
前の勤務から次の勤務までを11時間以上空けなければならないとする規定
「72時間ルール」と呼ばれる夜勤に関する規定
などがあり、これらを満たさないと診療報酬のランクが下がってしまい、病院の経営にも大きな影響を与えてしまいます。シフトを作成する人には、これらの規定を満たした上で、それぞれの希望を取り入れると言うとても難しい課題が山積みなのです。
それでもシフト作りの名人、と言われている師長もいらっしゃいます。
その方が気をつけているのは、
・「休みは何回まで」と言うようなルールは設けない
・看護師同士が不公平を感じないシフトにする
これを徹底しているそうです。
希望が通らない事が多かったり、他人と不公平に感じてしまうと、必要のない日にまでわざと休み希望を入れたくなっちゃいますよね。
希望は全部通るんだ、と言う信頼関係があれば無駄な休み希望は減り、シフトも組みやすくなると言う事です。
なんだか納得ですよね。なかなかこのような師長はいないかもしれませんが・・・
モチベーションが上がるシフトにする為に・・・
よく転職された看護師さんから、「初めて希望通りのシフトになった!」「こんなに早くシフトがでる病棟があるなんて!」と言う声を聞きます。
逆に言うと、まだまだシフトは希望が通らず、無理を要求される病院が多い、と言う事ですよね。
とはいえ、シフトは看護師さん自身の生活に直結していますし、健康にも影響を及ぼします。やはりシフトを見て、来月も頑張ろう!と思えるようなものであってほしいですよね。
その為には、作成する側・希望を出す側、それぞれの協力が不可欠です。
【シフトを作成する管理者へ】
普段から看護師とのコミュニケーションを大切にし、個人の能力を把握する。
人手不足で困っている時は、隠さず皆の意志を確認する。
先輩から後輩への交代を基本認めない。(後輩は断れない)
【シフトの希望を出す看護師へ】
周りへの配慮を忘れない
締め切りは守る
こういった事を少し気にしてみるといいかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
シフトって奥が深いですよね。最近では多くの看護師専用のシフトアプリもあります。
これらをうまく活用して、皆のモチベーションが上がるシフトになるように、お互い協力し合えると素敵だと思います。
ぜひご自身の病棟などでも取り入れてみてくださいね。