医療業界のパワハラを考える・・・シリーズ番外編として、取り上げたいのは「マタハラ」についてです。「パワハラ」「セクハラ」についで三大パワハラとして、厚生労働省も問題視しています。
特に女性社会の看護師さんの世界では、子供がいる人・いない人それぞれに対して、自身の価値観を押し付けてくる人が多いようです。そんなマタハラで悩んでいませんか?
と言う訳で今回は、
1. 子供がいない看護師長(先輩看護師)の場合
2. 子供がいる看護師長(先輩看護師)の場合
3. ママナースから子供がいない看護師へのパワハラ
についてまとめてみました !
1. 子供がいない看護師長の場合
これは、ある程度仕方のない事かもしれませんが、師長自身に子育ての経験があるか、ないか、でそこで働く看護師さんが妊娠した時の対応がかなり違ったりします。
本来であれば、マネージメントとする立場として、個人的な価値観は別にして冷静に産休・育休に向けて進めていかないといけないはずなのに、自身に子供がいない師長の場合、
「何で、こんなタイミングで?」「戻ってくる場所がないかも」「また出来たの?」
など妊婦を傷つけるような言葉を口にしてしまう人がいます。その人の穴をどう埋めるか、がどうしても考えてしまうのでしょう。確かに人手に余裕のある施設は少ないでしょうから、大変になる事は想像できます。
産休に入るまで、悪阻がひどくても休みにくかったり、大変な仕事を回されたりと、嫌がらせされるかもしれません。
そう行ったケースも実際によく起こっています。
2. 子供がいる看護師長の場合
師長に子供がいるからきっと分かってくれる、と過信するのも危険かもしれません。
確かに協力的に話は聞いてくれるかもしれませんが、自身が出産後すぐ復帰していたり、近くに親がいて子育てはほぼ親任せで仕事をしてきた、と言う方もいらっしゃいます。
その場合、逆に弱音を吐けなかったり、子供がいてもやって当然、と思われてしまうケースも。
それだけ、師長クラスの世代の方は、今より子育てに理解のない時代でも看護師、と言う仕事に誇りを持って苦労しながら続けてきた方が多いので、無意識にマタハラをしてしまうのかもしれません。
とはいえ、妊娠をして不安も多い中、自分の立場に寄り添ってもらえないのは辛いですよね。
3. ママナースから子供がいない看護師へのパワハラ
マタハラではありませんが、これぞ女性社会だからこそ口にしやすいのか、子供がいない看護師さんに対するパワハラです。
なかなか、問題視されにくいですが、実際にこれが原因で転職をする看護師さんは結構いらっしゃいます。
具体的には、「子供がいないんだから、もっと夜勤入れるんじゃない?」「子供が熱出しちゃったから子供がいないあなたなら代わりに入れるでしょ」
と言ったように、子供を理由に急な対応が全て回ってくる、という感じです。
これは、れっきとしたパワハラです。しかしこのケースの場合、本人にパワハラをしている自覚がない事が多く、周りもあまり強く言いにくいので、表面化されにくい傾向があります。
嫌と言えば、子供のがいる人に協力しないの?と逆に自分が悪者にされてしまうケースもあります。なので、誰にも言えずに退職するしか方法がなかった方も多いのが実情です。
急な交代など、新人にも本来あまり言うべきではないと思いますが、子供がいない看護師さんに対しても同じです。皆それぞれの理由があると思います。不妊治療中の人もいるでしょうし、望まない判断をしているかもしれません。
こう言ったママさんナースとの不公平なパワハラに悩んでいる方もたくさんいるのです。
4. まとめ
働く女性として、妊娠・子育ては大きなハードルです。その経験をどう活かすかは本人次第。
同性だから分かってくれる、当たり前、と思うのではなく、同じ職場で働く仲間として、子供の有無に関わらずお互い様、と言う気持ちで仕事ができればいいのですが、現実はまだまだそんな環境ではありません。
だからと言って、自分がやりたい仕事を諦める必要ももちろんありません。自分に合った病院があるはずです。マタハラやパワハラに悩んでいたらまずは共有できる仲間を見つけましょう。メディカルCOCOも、そんな悩みを聞いてくれますよ。
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