新人看護師時代、誰よりも早く出勤し、その日担当する患者さんの病名から知らない病名をまず調べるのに必死で、その日の処置内容を聞き逃してしまったり、優先順位を決められず、師長さんから注意をうけた、という経験をもっている人は多いのではないでしょうか?
できる看護師への一歩。患者さんの情報収集のコツをまとめてみました!今からでも遅くなりません。毎日時間はたくさん費やしているのに、なかなかうまく回せない、という看護師さん必見です。
時間だけ取られてしまう、という人の特徴
申し送りの時間は、勤務時間に入らないという病棟も多いと思います。それでも真面目で責任感の強い看護師さんの多くは、早くから出勤し、事前準備を怠らないと思います。
この作業の大切さを、看護師さん自身が分かっているからだと思います。
とはいえ、いくら早く出勤して時間を作っても、何を調べたらいいかが分からず迷っている時間が多くなってしまうのです。
人一倍早く来ているのに漏れが多く、師長に毎回注意される人の特徴です。
自分に当てはまっていませんか?
何を調べたらいいのか、が的外れだったらその時間が結果的には無駄になってしまいますよね。しかし、多くの看護師さんが正しい情報収集の方法をきっちりと教えてもらった事がないのも事実です。
では、できる看護師さんはどうやって効率よく情報収集を行っているのでしょうか。
病棟勤務の看護師がチェックすべき情報の順番
●何の目的で入院しているのか(現病名の確認)
●合併している病気はないか(既往歴疾患の確認)
●どんな治療をしていくのか、本人・家族への説明内容(インフォームドコンセント)
●ドクター指示書の確認
●当日の治療予定の確認
●当日の本人の容態からここ最近の発熱状況など変化がないかを確認
これは、実際に10人の情報収集を15分で行っている看護師さんの流れです。
どうでしょうか?ご自身の方法と似ていましたか?
項目を決めることでスムーズに頭に入ってきやすく、次回同じ人を担当するときも、この項目の変化したところだけを上書きしていけばいいので、どんどん効率が上がる仕組みになっています。
ルーチン化してしまう
情報収集は毎日の事なので、ルーチン化して慣れるしかありません。
慣れるまでは、メモに項目を書いて、確認漏れがないか確認するようにするなど工夫が必要かもしれません。しかし、調べる項目が明確になる事で、圧倒的に情報収集に要する時間は削減できます。
申し送りの時間も短縮できるようになります。
最後に
いかがでしたか?
新人時代に先輩からしっかりと情報収集の方法を教えてもらった事がある看護師さんはラッキーだと思います。
まだまだ、『見て覚えろ』といった風潮が残っている医療機関が多いので、自己流で頑張っている看護師さんもいらっしゃると思います。
これ以上担当患者さんが増えたらもう無理!と思っている看護師さんはぜひ一度試してみてください。
情報を整理するコツが掴めたらあとはこっちのもの!自分に合わせて変えていけばいいと思います。