一般的に総合病院などの大病院では、病院が病院賠償責任保険に加入することで、医療事故・物損事故などに備えていますが、そうでないクリニックなどに勤務する看護師さんが訴えられたものについては、個人で責任を負う可能性が発生します。
そんな時のためにあるのが看護職賠償責任保険。コロナにも対応する保険も出てきているようです。
看護師の皆さん、備えは万全ですか？
保険に加入した方がいい？
認定看護師や専門看護師などの資格ができ、看護師の仕事はどんどん専門性が高くなり、患者さんに対して医療行為を行う機会が増えています。
また、看護師の社会的地位が向上し、社会からもその責任性が高まってきています。そのため、看護師個人のミスが訴訟対象となり、トラブルに発展するケースが徐々に増加してるようです。
相手が患者さんという心身状態が強い状態でないため、小さなミスが大きな事故になりやすいだけに、リスクから自分を守る意味でも個人でも保険に加入してほいた方がいいかもしれません。
看護職賠償責任保険とは
看護業務を遂行する上で、他人の生命・身体を害したり、財物を損壊したり、プライバシー等人格権を侵害したために被保険者である看護師、准看護師、保健師または助産師が法律上の損害賠償責任を負担することによって被る損害を補償する保険。
看護師さん自身、自分の身を守るために加入する保険だという事ですね。
看護職賠償責任保険の種類
●日本看護協会「看護職賠償責任保険制度」
会員数が日本で最も多く、保険料も安い保険ですが、日本看護協会および都道府県の看護協会への入会が必須です。東京海上日動火災保険株式会社・三井住友海上火災保険株式会社・損害保険ジャパン株式会社が主な引受先となっています。
加入すると講習会への参加が安価となり、医療分野における最新情報を得られやすいメリットもあります。補償対象には、対人賠償、対物賠償だけでなく、法律相談費用も含まれるのが特徴です。
●Willnext（ウィルネクスト）の「看護職向け賠償責任保険」
日本看護学校協議会共済会が事業主で、こちらの加入が必須ですが、看護学生でも加入できます。
年会費が最も安いのに、福利厚生サービスも付帯されているお得感の高い保険で、補償額に合わせて2つのプランがあります。患者さんからの預かりものを紛失してしまった時の受託者賠償責任保険や、新型コロナウイルスなどの感染症に感染した場合に支払われる感染見舞金なども含まれるのが特徴です。
●メディカル保険サービス
保険料は高額ですが、最も手厚い補償の保険です。対人・対物事故では1億円もの補償が可能となっており、VIP用の病棟など富裕層の患者さんへの対応が多い場合におすすめです。
などが有名ですが、他にも色々と取り扱いがコロナ禍を機に増えているようなので、一度調べてみるといいと思います。
まとめ
いかがでしたか？
今まではなかなか個人で加入する、というイメージを持っていなかった人も多いと思いますが、勤務先の医療機関任せはもう過去の話。自分で自分の身を守る対策は今後必須です。
よく補償内容を確認し、自分にあった保険をぜひ探してみてください。
