毎日のように「医療崩壊の危機」という言葉を聞くようになった今。看護師さんの人手不足も同じく日々深刻化しています。
例年、年末から転職を考える看護師さんが増え始める時期ではありますが、今年はそれ以上に退職や転職を考える看護師さんが多いようです。がその反面、この過酷な状況になんとか仲間を助けたい、という思いに駆られ、復職を考えている方もいらっしゃいます!
そんな復職を考えている看護師さんが、少しでもスムーズに復帰できる3つのポイントをまとめました!ぜひ参考にしてみて下さい。
1. 感染予防も看護の基本。基本をおさらいしましょう
医療は日々進歩し、仕事のやり方も職場によってさまざまです。ブランクがあると、こうした現場の変化についていけるか不安を感じてしまいますよね。特に、今はコロナ患者対応だけを気にしてしまいがちですが、復職先がコロナで手薄になった診療科になる事も考えられます。
どのような業態でも科でも看護の基本に劇的な変化はありません。少しでも不安を解消するために、まずは当たり前、と思われるかもしれませんが、「看護の基本」をおさらいをしておく事に無駄なことはありません。
今では、看護技術が学べる動画や、看護協会や看護学校などが主催するインターネットを通じた看護職向けの配信研修、看護の基礎を学習するアプリなどもあるので、自宅にいながら「看護の基本」をおさらいし、ブランクの不安を解消しておくと、復帰後もスムーズに始めやすいと思います。
2. 復職支援セミナーを活用
ブランクのある看護師さんがスムーズに職場復帰できるように、全国各地でセミナーが開催されています。おもに自治体や病院、また各都道府県にある看護協会が行っており、最新の医療機器の取り扱い方や操作方法など、現場に近い看護技術を学ぶことができるので、復職前にこうしたセミナーを活用するのもおすすめです。
講義形式、実習形式のもの、参加費無料・有料のものなどさまざまで、特にこちらは人数制限などはありますが、コロナ禍の現在も行われているので調べてみてはいかがでしょうか。
【復職前に確認しておいた方がよいスキル】
・採血、注射
・バイタル測定
・医療機器、器具の使用方法
・感染予防
・清潔ケア
・排泄
・食事介助
・体位変換、移動
・酸素療法、吸入
研修では、このような必要スキルを身につけられます。特に復帰前に一番不安を感じる人が多い「採血・注射」、いわゆる穿刺については、セミナーも充実してきているので、是非受けておいた方がいいですよ。
子供の一時預かりを行っているセミナーも増えているので、育休から復帰する看護師の方にもお勧めです。
3. 働き方をシミレーション
復帰を考えている方の中でも、状況は様々だと思います。とはいえ、復帰前と同じ条件、環境で働ける人は少ないのではないでしょうか。
そういった事を踏まえて、復帰後はどのような働き方ができるのか、を今のうちに考えておいた方がいいと思います。
その働き方は自分だけでなく、協力してもらう家族にも説明し、同意を得ておければもっと心強いですね。
やはり復帰後は何が起こるか分かりません。コロナ病棟配属となるとなかなか家族と会うことさえ難しくなります。
家族の理解なくては、絶対に乗り越えられません。是非家族にも意見を聞いてみてください。
まとめ
いかがでしたか?
「今自分にできることは何か」
という使命感に駆られ、この過酷な状況の中、看護師として復職する事はとても勇気のいることです。
せっかく資格があるんだから、と他人が軽々しく言える状況ではありません。
決めるのは自分。慌てず自分が納得して働ける職場かどうか、よくよく見極めてくださいね。
今だからこそより職場選びが重要です。