団塊の世代が全て75歳以上となる2025年まであと7年。高齢化の進展を受け、看護師の需要がますます高まると確実視されています。
その確保のため、期待されているのが、免許を持ちながら今は現場を離れている潜在看護師の皆さんです。
とはいえ看護師さんからすると、「まだ言ってるの」と思われるかもしれませんが、〝2025年問題〟と呼ばれる社会的課題もあり、本格的な取り組みが増えてきています。
ブランクが気になって現場復帰を躊躇している看護師さんが、少しでもスムーズに復帰できる5つのポイントをまとめました!ぜひ参考にしてみて下さい。
1. 今更、と思わず「看護の基本」をおさらいしましょう
医療は日々進歩し、仕事のやり方も職場によってさまざまです。ブランクがあると、こうした現場の変化についていけるか不安を感じてしまいますよね。
しかし、どのような業態でも科でも看護の基本に劇的な変化はありません。少しでも不安を解消するために、まずは当たり前、と思われるかもしれませんが、「看護の基本」をおさらいすることからはじめましょう。
以外にもこの壁を乗り越えられず、ずっと悩んでしまっている方も多いんです。
今では、看護技術が学べる動画や、看護協会や看護学校などが主催するインターネットを通じた看護職向けの配信研修、看護の基礎を学習するアプリなどもあるので、自分のライフスタイルに合った方法で「看護の基本」をおさらいし、ブランクの不安を解消しておくと、復帰後もスムーズに始めやすいですよ。
2. 看護協会などが主催する復職支援セミナーを活用しましょう
ブランクのある看護師さんがスムーズに職場復帰できるように、全国各地でセミナーが開催されています。おもに自治体や病院、また各都道府県にある看護協会が行っており、最新の医療機器の取り扱い方や操作方法など、現場に近い看護技術を学ぶことができるので、復職前にこうしたセミナーを活用するのもおすすめです。
セミナーは1日で終了するものから1週間程度かけて行うもの、講義形式、実習形式のもの、参加費無料・有料のものなどさまざまなので、自分に合ったプログラムを探して参加してみてはどうでしょうか?
【復職前に確認しておいた方がよいスキル】
・採血、注射
・バイタル測定
・医療機器、器具の使用方法
・感染予防
・清潔ケア
・排泄
・食事介助
・体位変換、移動
・酸素療法、吸入
研修では、このような必要スキルを身につけられます。特に復帰前に一番不安を感じる人が多い「採血・注射」、いわゆる穿刺については、セミナーも充実してきているので、是非受けておいた方がいいですよ。
子供の一時預かりを行っているセミナーも増えているので、育休から復帰する看護師の方にもお勧めです。
3. 働き方をシミレーションしてみましょう
復帰を考えている方の中でも、状況は様々だと思います。とはいえ、復帰前と同じ条件、環境で働ける人は少ないのではないでしょうか。
そういった事を踏まえて、復帰後はどのような働き方ができるのか、を今のうちに考えておいた方がいいと思います。
その働き方は自分だけでなく、協力してもらう家族にも説明し、同意を得ておければもっと心強いですね。
やはり復帰後は何が起こるか分かりません。せっかく自分自身は準備万端で復帰しても、自分一人ではどうにもならない事もあるので、是非家族にも意見を聞いてみてください。
4. プライドは一旦置いておきましょう
復職しても、またすぐ辞めてしまう方も残念ながら多いようです。
では、どうして勇気を出して復職したにも関わらずまた辞めてしまったのでしょうか。それは、精神的な面が大きいようです。
いきなり復職して、以前と同じように看護業務をこなせる訳はありません。頭では理解出来ていても、実際現場で、自分より若い看護師さんに注意を受けたり、分かっていて当然、というような態度を取られたらどうでしょうか?
誰でもプライドを傷つけられた気持ちになりますよね。けれども、復帰したら誰もが最初は通る道だ、と思って乗り切っていく必要があります。
この心構えを事前に持っておくだけでも感じ方が変わるのでは、と思います。
5. 病院選びは、慎重に
転職の時でも、復職の時でももちろん就職先の病院を選ぶのは慎重にする必要はあります。しかし、復職を考えている方には特に慎重になって欲しいと思います。
なぜなら、病院自体が復職者を受け入れる体制になっていない場合もあるからです。
新人と同程度のフォロー体制が整っているか、時短勤務などの環境の整備が出来ているか、確認してみましょう。
また同じ職場に復職した看護師がいるかどうかも大きなポイントになると思います。すでに看護師同士の中でも受け入れる雰囲気が出来ていると考えられるので、安心できるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?
どうしても復職前の不安を取り上げている記事が多いですが、復職した後のイメージをしておく事もとても大切だと思います。やはりある程度の覚悟も必要です。
せっかく資格があるのですから、5つのポイントを参考にして頂き、行動に移して頂ければ嬉しいです。
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